SONY 2300億円の赤字

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2014年9月17日 @ 17:10

純損失2300億円に拡大へ=ソニー、上場来初の無配―今期、スマホ不振で悪化

時事通信 9月17日(水)15時33分配信

 ソニーは17日、2015年3月期(今期)の連結純損益の見通しについて、従来の500億円の赤字から2300億円の赤字に下方修正した。スマートフォンなどの売り上げが伸び悩んでいることを受け、モバイル事業の計画を見直したことで、のれん代の全額約1800億円を減損処理することにした。この結果、年間配当を上場以来初の無配とする。
 本業のもうけを示す営業損益も1400億円の黒字から400億円の赤字に下方修正した。 

 

 

 

以下 7月8日 ぬりぞうブログ を再投稿します。

 

ソニーは8月1日から本社管理部門で早期優遇退職を募集する。2015年度までに本社固定費の3割削減(13年度比)を目標に掲げ、14年度末までに国内全体で1500人を減らす方針を打ち出している。
 応募は10月末まで。勤続10年以上で一般職は40歳以上、管理職は45歳以上を対象とする。再就職も支援する。早期優遇退職の募集は12年以来。 

 

10年前、ソニーに入社した社員は一流企業に入社して誇らしい気分であったはずだ。何しろ「世界のソニー」である。まわりからも「勝ち組」だと言われて、さぞかし誇らしい気持ちでいたことだろう。

しかし、ソニーは競争力を失い、2014年3月期の決算でも、1300億円の赤字を計上して崩壊寸前となっている。


▼ そこに就職すれば人生の終わりまで安泰?
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ソニーは2012年に1万人もの社員をリストラしている。しかし、それでも業績悪化を食い止めることができず、不採算事業の切り捨て、不動産の売却を繰り返して会社の規模を縮小させている。

それでも立ち直れないのだから深刻だ。2014年3月期は1300億円の赤字を垂れ流しているのだから、またもやリストラが行われるのは社員でなくても分かる。

ソニーだけではなく、シャープやルネサスやパナソニックやNECと言った一部上場の家電企業の多くは、数万人規模のリストラを行った。これからも行われていくだろう。

これらの企業は、すべて日本を代表する一流企業だったわけで、そこに就職すれば人生の終わりまで安泰だと思われていた企業でもある。

それが、社会情勢の変化によって競争から脱落し、やっていけない会社になってしまった。これは、経営者に問題があったのであって、社員に問題があったわけではない。

つまり、社員の努力以外のところで世の中が暗転し、巻き込まれ、「このままでは立ちゆかなくなる」と分かっていながら、巻き込まれてしまうのだ。

今、ソニーの社員は不満と憤怒と不安に満ち溢れていて、インターネットでも明らかにソニーの社員と分かる人間が、経営者を痛烈になじっていたりしている。

大企業から中小企業まで、すべての企業が一瞬にして「凋落」してしまうのが現代社会の特徴である。誰しもが、一瞬にして叩き落とされるような危険な世界で私たちは生きている

しかし、社会から転がり堕ちる要因は、リストラだけではないことに注意すべきだ。成人が転落するのは、大きくまとめると10項目の要因がある。


▼ 人々が社会から転落していくきっかけ10項目
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人々が社会から転落していくのは、大きくまとめると以下の10項目のどれかに含まれる。

このどれもが、それほど奇異なものではなく、日常でよく見聞きするものであることに注目して欲しい。誰もが、自分の身に起きる可能性がある。

(1)リストラ。倒産。
(2)劣悪な労働環境。初職の挫折。不安定就労。
(3)病気。本人の精神疾患。家族の病気。
(4)職場における人間関係トラブル。
(5)頻繁な転職。
(6)ドラッグ、犯罪の露見。
(7)若年妊娠・シングルマザー。
(8)結婚の失敗、家庭崩壊。
(9)親との断絶、住居不安定。
(10)ギャンブル、借金。過大な住宅ローン。

会社が業績悪化から逃れられず、リストラや倒産に巻き込まれるというだけではない。勤めている会社がブラック企業であったり、詐欺的な商品・サービスを売るような違法企業であったりすることもある。

知らずにそういった企業に自分が潜り込んでいるというケースもある。

自分の精神や健康が壊れてしまうということも人生を変転させる大きな要因となっていく。最近は鬱病になる人も続出している。無理もない。

昔のように終身雇用ではなく、いつ解雇されるか分からないような状態の中で過労働させられるのだから、精神に変調を来すような人が出てきても不思議ではないのだ。

犯罪で解雇される人もこれから増えていく。


▼ 誰もが明日は当事者になるのが現代社会の特徴だ
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犯罪と言えば、人殺しや強盗のようなものを思い浮かべる人もいるかもしれない。しかし、日常で頻繁に起きる犯罪というのは、そういった重大なものではない。

むしろ「なんでこんなことを」と絶句するような馬鹿げたものである。スマートフォンで女性のスカートの中を撮ったとか、満員電車で女性の身体を触ったとか、そんな何の徳にもならないような軽犯罪で解雇されるケースが増えている。

昔は横領で逮捕される社員も多かったが、こういった社員は今も消えていない。

女性であれば、結婚に失敗し、シングルマザーとなるのが人生における大きな脅威でもある。

今は男女関係があまりにも緩いので、離婚は「よくある話」でもある。女性にとってシングルマザーになるというのは、珍しいことではない。しかし、その珍しくない話が女性を追い込んでいく。

終身雇用時代にはリスクではなかった住宅ローンは、不安定化した雇用状況の中では、人生を破壊するほど大きな不安定要素になることも多い。

こういった「ちょっとしたこと」は誰のみにも起こり得ることであり、それだからこそ恐ろしいのだ。今日は安定した生活を送っていられても、明日からはもう人生が足元からガラガラと崩れていくかもしれない

だから、私たちの誰もは「金の面で自分の生活を防御する」ということを真剣に考えなければならない。また、何としてで
も「生き残るための金=サバイバル資金」を手に入れなければならない。

日本人の貯蓄率は1101万円が平均値だが、実際には日本人の80%は1000万円以下の貯蓄率であり、そのうちの50%は100万円未満である。

100万円はないよりマシかもしれないが、それではとてもサバイバル資金とは言えない。

これからますます追い込まれていく人たちが増えるはずだが、それを他人事として見ていてはいけない。不安定化社会の中で生きているのだから、誰もが明日は当事者なのである。

何としてでも、サバイバル資金を増やすべきだ。そして、資本主義の中では、否が応でも金に対する感受性を磨いておく必要がある。

私たちは、理屈をこねる前に、生きるための金を持っていなければならないのである。

 

 

追伸:ソニーが将来もソニーの名前を残して存在できるかはまさに今が正念場です。元山一証券の私が身をもって経験したことですから

 

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