今日はケンタッキーフライドチキン日本進出創業記念日

LINEで送る

2014年7月4日 @ 9:37

ケンタッキー・フライド・チキンの創立者カーネル・サンダースさんのお話を紹介します。
彼が夢を実現させるために、行動を起こしたのは65歳のときでした。

当時の彼は、失意と貧困のなかにいました。

新しいハイウエーの建設で車の流れが変わり、
これまで経営していた小さなガソリンスタンド兼レストランが閉店。

負債を支払ったサンダースさんの手元にはいくらも残りませんでした。

初めて受け取った社会保険の金額は、わずか105ドル。

しかし、彼は考えました。

「わたしは世の中の人たちのために何ができるのだろう。」
「どうすればお返しができるだろう」

まだまだ働く意欲があったのです。

彼は自分のもっているもの中で、
世の中に役立ちそうなものはないか、考えました。

そして、自分の店で好評だったチキンのレシピ
あちこちのレストランに売ることを思いつきます。

彼はすぐに実行に移しました。

街のレストランのドアを叩き、
そのアイディアを説明して回ったのです。

「すばらしいチキンのレシピがあります。
これを使えば売り上げが伸びるはずです。
伸びた分の何パーセントかをわたしにください」

ほとんどレストランのオーナーは、
それを鼻であしらいました。

「わかったよ。じいさん。とっとと帰ってくれ」

しかし、彼はあきらめませんでした。

毎日、古いおんぼろ車を走らせ、
アメリカ中を駆け巡りました。

あの白いスーツをシワだらけにして、
後部座席で眠り、
朝になって目を覚ますと、
また誰かに自分のアイディアを売り込みました。

次の日も、次の日も・・・。

望みの返事をもらえるまで
彼がどれくらいチャレンジしたか、
ご存じでしょうか?

彼は、

なんと

なんと

あの歳で

望みの返事がもらえるまで、

チャレンジし続けたのです。

その結果、

2年間かかって夢がかないました。

1009回断られ、

1010軒目の店で

ようやく彼の提案が採用されたのです。

彼が1009回の失敗であきらめていれば、
世界的なファストフード店「ケンタッキー・フライド・チキン」は、
誕生していなかったかもしれません。

 

 

手首の腱鞘炎の治し方とストレッチ方法

LINEで送る

 2014年7月3日 @ 18:56 

 

IMG_5709

パソコン仕事の天敵、それは「腱鞘炎」です。

手の筋がビキビキと痛む厭らしい症状でなかなか厄介ですよね。

 

手首が痛い腱鞘炎の治し方

腱鞘炎でググるとバネ指とか出てくるわけですが、パソコンによる腱鞘炎は「上腕骨外側上顆炎(テニス肘)」と言います。症状としては手首が痛い、雑巾を捻ると痛い、上腕がダルイ、力が入らないなどなどです。

 

手首が痛いからといって手首に湿布を貼るわけではない。

という事なんですね。
下の図を見て頂きたいのですが、このテニス肘はオレンジ色の肘から手の甲にかけての筋の疲労などで痛みが生じているとの事です。

lateral_epicondylitis_02

http://www.joa.or.jp/jp/public/sick/condition/lateral_epicondylitis.html

確かにこのオレンジの当たりをグリグリすると気持ち良いです。
湿布は、手首ではなくこのオレンジ部分に貼るそうです。

 

腱鞘炎のストレッチ方法

 

やはり、腱鞘炎にはストレッチが良いそうです。
やり方としては、

  1. 腱鞘炎の腕を伸ばし手の甲を反対の手で覆って手首を曲げ手前に引き寄せる。
  2. 肘のくぼみを真上にむけるよう肘を外側に捻る。

また、腕の周りスジを自分でマッサージする事も効果的だそうです。但し、他人にやってもらうと力を入れすぎて軟部組織が損傷するとの事。痛いくらいがちょうどいいというのは少し注意ですね。

これなんか、少し高いですが おすすめ です。

 

 

 

腱鞘炎自体はコレ!といった完全な治療法はないようで長く悩んでいる人も多いようです。中には「鍼」が効いたなんて話も聞いたことがあります。酷くなるとステロイドの注射を打ったり手術をしたりという事もあるようですね。そうなる前になんとかしたいです。

体が資本です。
症状がひどいようなら病院に行くことが大事なようですね~。

 

ソフトバンク 孫正義

LINEで送る

2014年6月27日 @ 16:21 

ソフトバンク/お父さん/面白いの画像(プリ画像)

 

先日ソフトバンクの株主総会が開催されました。

その際、社外取締役であるファーストリテイリング柳井正社長も壇上に登られ、

質問にも答えられました。社外取り締まられ役だと柳井さん、謙遜されていましたね。

 

≫ ソフトバンク株主総会 動画・資料 

 

前期の業績についての報告がありました。

売上高、営業利益、そして純利益のすべてで、ドコモを抜いて業界一位になった。
通話接続率もスマホ接続率も、ドコモを大きく抜いて業界一位になった。
営業利益が 1兆円を超えた企業は、歴史上、日本には 3社しかない。ひとつは、NTT グループ、もうひとつがトヨタ自動車、そして、ソフトバンクだ。

営業利益 1兆円を達成するまでにかかった年数は、 NTT グループが 118年、トヨタ自動車が 65年で、ソフトバンクは 33年 である

 

 

決議事項のひとつは、日本電産 永守重信社長が社外取締役に加わるそうです。

この方は 365日、朝から晩まで働いている経営者です。

数多くの世界トップシェアの基幹部品を持ち、M & Aで会社を成長させる手腕にも定評があります。

孫社長は、永守社長と柳井社長を日本での現役経営者としてはもっとも尊敬する二人だと紹介。この 3人が集まるなんてすごいですね。

 

ますます、孫さんから目が離せなくなりそうです。

元「いまいち証券マン」のつぶやき

LINEで送る

2014年6月26日 @ 19:37

 

資本主義の下では好況と不況が不定期にやってきて、そのたびに株式市場は激震する。上にも下にも大きく放たれる瞬間が出てくるのである。

時には、市場が破壊されるような激震が来ることもある。

日本は1980年代に巨大なバブルがやって来て人々が巨額の借金をして株と不動産を買い漁ったが、1990年になると一転して株式市場は暴落し、日本のバブルは消え去り、2014年に入っても未だバブル期の水準を超えることができていない。

1985年に株式を全力を買って、1989年にすべて売れば、バブルのおいしいところだけを取れたが、そんな芸当ができた人はほとんどいない。

 

★あとで紹介しますが「金融イソップ物語」を信じていれば バブル絶頂期の 1988年 に

持ち株 を全て処分できたはずです。まあ そんな人はいないでしょうが・・・(苦笑)

 

いつ、バブルが弾けるのかなど誰にも分からなかったから、みんな巻き込まれて転がり落ちていったのである。

▼ 株式市場の暴騰と暴落は、不定期に繰り返している
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

資本主義社会は、周期的に株式市場の大崩壊がやって来ている。少し歴史を振り返って主なものをピックアップしたら、感慨深いものがあるはずだ。

1927年 昭和金融恐慌
1929年 世界恐慌
1953年 スターリンショック
1963年 ケネディー・ショック
1971年 ニクソンショック
1987年 ブラックマンデー
1990年 日本バブル崩壊
1995年 阪神大震災バブル崩壊

阪神大震災の当日 私は山一証券に辞表を出しました。

もともと3連休明けに辞表を出す予定で たまたま 偶然日が重なった だけですが・・・

1997年 山一証券破綻・金融不安
1997年 7月。アジア通貨危機
1998年 ロシア・デフォルト危機
2000年 ITバブル崩壊
2001年 同時多発テロ
2008年 リーマンショック
2010年 ギリシャ・ショック
2011年 東日本大震災

本当に主なものだけでもこれだけある。こう見ると、数年ごとにショックがやって来ているように見える。しかし、そこから法則性を見出してはならない。

株式市場の暴騰と暴落は、定期で繰り返しているのではない。不定期に繰り返している。

不定期だから、次にいつ暴落が来るのかということは誰にも分からない。周期に法則性はないし、それを予測するのは意味がない。

注視しなければならないのは、別のところにある。

▼ 新聞の一面に大暴落の記事が載っている時
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

上記のリストで注視すべき点があるとすれば、「いつか分からないが、次のショックは必ずある」ということだけだ。暴落の予測は必要ない。

誰でも知っていることだが、株式は安いときに買って、高いときに売れば儲かる。安いときというのはいつなのか。それが、まさに上記のリストのときだった。

新聞の一面に大暴落の記事がデカデカと載っている時、あるいは、人々が蒼白になっている時……。

その時こそが、株式が安くなったという明確なサインが出ている時であり、私たちが豚のようにガツガツと株式を食い漁るときでもある。

暴落を見逃す心配はしなくてもいい。新聞もテレビも、朝から晩まで「この世の終わり」のように叫んでいるから、隠遁生活をしている人の耳にも断末魔の叫びは確実に届く。

心配しなければならないことがあるとすれば、その時に現金が不足していることだ。金融大洪水が来ているとき、現金こそがまさに「方舟」になる。

現金は平常時に使うためにあるのではない。現金は非常時に、全力で使うためにある。

どこが底なのかは別に知る必要はない。いつそれが浮上するのかも気にする必要はない。

ひとつの目安として、優良企業の株式が市場大暴落で20%も転がり落ちたら、何のためらいもなく買い漁る。そこからさらに20%落ちるのであれば、また買い足す。さらに20%落ちたら、また買い足す。

日頃は節制していても、使うべきときが来たらイメルダ夫人よりも早く金を遣わなければならない。

▼ 予測せずに方舟を作ることに力を注ぐ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

投資をビジネスにしているのではない限り、他人から金を集める必要もなければ、借金をする必要もない。

要するに、無理する必要はまったくない。自分の手持ちの現金だけで動けばいい。一匹狼は、スケールが小さくても、スピードが遅くても、年間実績で結果が出せなくても、まったく何の問題もない。

私たちのほとんどは職業的な投資家ではないのだから、別にスケールとスピードと実績を競う必要はない。

たとえば、ニューヨーク株式市場も、2007年の頂点だった1万4000ドル以降、サブプライムローン問題とリーマン・ショックで2009年2月には半値以下にまで暴落したが、再び1万4000ドルに戻したのが2003年だ。

2007年に買っていた人は、売りも買いもしなかったとすると、元の資産に戻すまで期間にして約5年も待たされたことになる。しかし、5年待たされようと、職業投資家でないのであれば、何の問題もない。

自分の資産が生き延びればいいだけの話であり、それを職業にしていないのであれば、別にノルマを競う必要もないので、その間は好きなことをしていればいいのである。

ただ、2009年2月のリーマン・ショックの大底で優良企業の株を買い込んでいた人は、5年にして資産はほぼ2倍になっているというのは重要な事実として指摘しておきたい。

どこが底なのかは誰にも分からない。しかし、暴落のたびに動いていれば、たったそれだけで、数百万、数千万で資産が増えていく。

見逃したと残念がる必要はない。どのみち、また巨大な市場の崩落、すなわち大洪水はいつかやって来る。

必要なのは、それがいつ来るかという予測ではない。

やがて来る次の審判の日までに、現金、すなわち方舟を作ることだ。経済的な大洪水はいずれやって来るが、予測せずに方舟を作ることに力を注ぐと次の波に乗れる。

もう一度、上記のリストを見て欲しい。「次がない」なんて、あなたは思わないはずだ。

 

※1990年のバブル崩壊を予言した 本 が私が知る限り 1冊あります。

 日経新聞社が1987年11月 に出版しています。

 私も1990年頃 購入し 山一証券をやめる ふんぎり をつけた1冊でもあります。

 以前は、徳山図書館にもありましたが、現在はどうなんでしょうか?

 アマゾンでも買えますが、中古本で8,000円もします。

 興味ある方は、一読をお勧めします。

遺伝するもの しないもの

LINEで送る

 2014年6月26日 @ 16:45

 

現代サイトより

 

遺伝する才能、しない才能、微妙なもの

第1部 一覧表でまるわかり
遺伝する才能、しない才能、微妙なもの

「長生きする人、しない人」「頭のいい人、悪い人」
「足の速い人、遅い人」「意地悪な人、優しい人」ほか

ここまで遺伝するとは! ダメな親からはダメな子が生まれる?

この世に生まれるということは、一種の賭けだ。
容姿や頭脳、病気に才能……いまさら、どうにもできない? でもやっぱり気になる。
最新研究と知られざるエピソード、総力取材で100の疑問に答えよう。

人間の体を形作る、約60兆個の細胞。その一つ一つの中心に、
小さく折り畳まれ収まっているのが、われわれの「設計図」ともいうべき遺伝子だ。

「遺伝は、人間のあらゆる部分に関わっています。もちろん環境次第で
その現れ方には個人差が生じますが、体の特徴や病気だけでなく、
心の様々な働きも、遺伝によって左右されるのです」

こう語るのは、慶應義塾大学文学部教授で、遺伝と環境の関係を専門とする
安藤寿康氏である。近年、安藤氏の言葉を裏付けるような、
驚くべき研究成果が相次いで発表されている。

2010年に米国ニューヨーク州立大学で行われた研究では、
ある特定の型の遺伝子を持つ人に、不倫、そして「一夜限りの恋」の経験が多い
という結果が出た。実は、この遺伝子は、興奮や快感をもたらす脳内物質
「ドーパミン」に関係するもの。遺伝子のせいで、
思わず「不倫の快感」を求めてしまう-そんな人も世の中には確かに存在するというのだ。

「『体は遺伝だが、心は遺伝ではない』と考えたがる人は少なくありません。
しかし、心も脳の働きの表れである以上、顔つきが親に似るように、
親からの遺伝によって影響を受けるのは当然なのです。

親子

たとえば、知的能力も遺伝の影響が大きい。
脳の中で知能に最も関係が深い前頭葉の表面積や厚さは、約80%は遺伝の影響を受けます。
環境に大きく左右される学童期の成績でさえ、
遺伝の影響がおよそ50%と最大の要因になっている。
どんな子でも勉強さえすれば東大に行けるかというと、
残念ながらそう甘くはないということです。

IQ、つまり分野を問わず頭を使うことの得意・不得意も、
およそ60%前後が遺伝の影響を受けると考えられています。
しかも、年齢を重ねるほど遺伝の影響は大きくなっていきます」

幼い頃は神童と呼ばれた人が、大人になるとすっかり
普通の人になってしまった、という話は珍しくない。
歳を重ねるにつれ、人は親から受け継いだ運命に沿って
生きるようになる、ということなのだろう。 

一覧表
20130507115342_2_1
20130507115342_2_2

白鷺城(姫路城) 平成の大修理も最終コーナー

LINEで送る

大修理を終えた大天守閣が、真っ白になりました。屋根の瓦の間に漆喰(しっくい)を

塗っているからです。

全国でも屋根に漆喰が塗ってある城は珍しく、この白さが「白鷺城」のいわれともいわれています。

ぬりぞう も塗装屋として興味大です Ha Ha

140624姫路城

140624姫路城(天守閣)

メタボの罠

LINEで送る

 

血圧の)治療の対象となる基準や目標値は、

180/100→170/90→140/90→130/85

と大きく下げられてきている。

 

全国的70万人の健診結果で20才以上の該当者率を計算すると、

2.3%→10.0%→16.7%→32.5%

と基準の低下に伴って異常者率が増加していく。先に示した2003年度国民健康・栄養調査で、現在の服薬率が成人の20%に達していることと、ほぼ一致する。

 

 

日本人の死亡率のトップはガンであるが、コレステロールが少ないとガン死亡率が増加することが知られている。コレステロールは日本人にとって最も必要な成分の1つだとも言えます。

 

 

一読して、これがいかにすごいことかわかりますかね?

基準値を変えると2.3%→32.5%と患者候補を15倍以上増やすことが出来るのです。

 

そして、無駄な薬を飲まされただけでなく、ガンにかかりやすいように薬を飲まされていたかもしれないという事実があるのですから、さらに怖いです

 

奇しくも(2014年6月18日)の日本経済新聞の夕刊に各団体の高血圧の基準値がばらばらであることと、年齢毎の基準があったりなかったりするという話が出ていたのですが、医療といえども常に正解を出しているわけでないのがわかります。

 

 

 

 

 

 

参考にしたページ

P.86 厚生労働省メタボリックシンドロームに基づく医療改革として2008年度からの実施を目指している「標準的な健診・保健指導プログラム」では、年齢にかかわらず140/90mmHg以上を受診勧奨としているが、130/85mmHgを目標値としているので、この値に到達するまで薬物が使われてしまう可能性がある。

 

高齢者の治療の対象となる基準や目標値は、

180/100→170/90→140/90→130/85

と大きく下げられてきている。

 

全国的70万人の健診結果で20才以上の該当者率を計算すると、

2.3%→10.0%→16.7%→32.5%

と基準の低下に伴って異常者率が増加していく。先に示した2003年度国民健康・栄養調査で、現在の服薬率が成人の20%に達していることと、ほぼ一致する。

基準を厳しくすれば患者数が増えるのは当たり前のことである。その結果として薬剤の使用量が増大することになる。

 

まさに降圧目標値は「高血圧患者を増やすための魔法の杖」なのだ。しかも、日本高血圧学会のガイドラインにも書かれているように、これらの降圧目標低下を裏付ける日本人でのエビデンス(科学的根拠)は乏しく、海外の基準値変見への追従や、海外の2次予防を目的とした薬物治療でのエビデンスに基づいている。2次予防とは、病気の人に対して再発を防ぐことである。

 

しかし、お手本とする海外でも「利益相反」の問題が指摘されている。員初に血圧の基準値を下げたWHOは、予算の7割を製薬企業に依存していると言われている(「薬のチェックは命のチェック」2007年1月20日号)。また、米国の医薬品の監視機関であるFDAもその予算の半分以上を製薬企業に依存している(「怖くて飲めない!」ヴィレッジブックス、2006年)。

日本人に対する健康診査での診断基準や降圧目標については、安易な海外の基準への追従ではなく、独自の科学的根拠を示す必要がある。

 

年齢とともに血圧が上がるのは自然なこと

日本では労働安全衛生渋に基づく職域健診、老人保健法に基づく若人基本健診、人間ドックなど、健康診査を受ける談合が争い。多くの高血圧患者は、これらの健診で発見されている。

ところが、これらの高血圧とされる患者の多くは無症状であり、将来の心血管系疾患の予防として対比降下剤が処方されている。少ないとはいえ副作用のある薬剤を処方するには、予防効果に対するエビデンスが必要であるが、一般住民、特に高齢者に対する効果についてのエビデンスはほとんど存在せず、むしろ否定的なエビデンスのほうが多いのだ。

 

全国約70万人の健診結果から求められた男女別・年齢別居章節回を次の4つの図に示す。

基準範囲(下限値~上限値)とは正常者の95%を含む範囲であり、臨床検査の正常範囲の設定方法として使われている方法である。目標範囲は正常者の中央50%の範囲であり、欧米での生活習慣改善目標値とほぼ一致する。

 

男性の最高血圧の上限値は20~39才まで145?Hgと一定であるが、その後60才まで直線的に上昇して、165?Hgでほぼ一定となる。

女性はで20~34才まで130mmHgであるが、その後65才まで直線的に上昇して、165mmHgでほぼ一定となる。男女とも中高年での最高血圧は、160mmHgまでは正常範囲ということである。

 

このように血圧が年齢に伴って上昇するのは生体にとって必要な変化である。人間の脳は心臓より上にあり、脳に酸素や栄養分を送り届けるための血圧が必要である。加齢に伴い血管の弾力性が少なくなることは避けられないため、血圧を上昇させていくのだ。

この血圧が高すぎると血管が破れて出血するため危険と言われていたのだが、栄養状態の良くなった現代人では185?Hgまで破れないとされている。血圧は1日の中でも変動するが、普段の血圧が160mmHg以下であれば、少し高くなっても185mmHgを超えることは少ない。

 

P.108 女性にコレステロール低下薬は不要

以前は悪玉とされてきた総コレステロール特定健診から外されて、LDLが入れられた理由は、心疾患の真の悪玉がLDLだとしようとしていることによる。総コレステロールには、悪玉と言われているLDL、善玉と言われているHDL、エネルギー蓄積用のVLDL(中性脂肪の約2割)が含まれている。

 

しかし、LDLは悪玉ではなく体にとって最も必要なコレステロールなのである。肝臓で約8割が作られ、血液を通じて必要な組織に配布される。全身の細胞膜、神経細胞、ホルモンの材料なのである。

日本人の死亡率のトップはガンであるが、コレステロールが少ないとガン死亡率が増加することが知られている。コレステロールは日本人にとって最も必要な成分の1つだとも言えるのだ。

コレステロールが外された本当の理由は、「ウソ」を隠しきれなくなったことによるものだ。日本動脈硬化学会は、総コレステロールの基準を220mg/dlとしてきた。これにより、健診受診者の中高年女性の5割以上が「高脂血症」という病気にされて、コレステロール低下薬が処方されていた。

 

だが女性は授乳などのために皮下脂肪が発達し、脂質をためて利用する能力が高く、脂質が高くても健康に影響を与えることはない。欧米では総コレステロールの基準が260~270mg/dlであり、「女性にコレステロール低下薬は不要としているのに、日本だけが女性を中心にコレステロール低下薬を出していたのだ。

 

P.144 なぜ日本でタバコ規制が進まないのか

欧米はあらゆる社会的問題に対して迅速、根本的かつ徹底的な対策を講じる。日本は聖徳太子以来の「和をもって尊しとなす」精神が優先されるのか、明治政府以来の官僚を中心とする利益集団の力が強いのか、「口先だけの建前」と「変えたくない本音」による問題の先送りが優先されている。

タバコは、すべてのガンで予防可能な原因の過半数を占めていることが知られている。日本では死亡原因の一番がガンであるにもかかわらず、根本的なタバコ廃止対策は遅々として進んでいない。欧米ではコマーシャルや自動販売機の禁止、価格の大幅アップなどにより喫煙者は急激に減少した。

しかし、日本では重要な税収源となっているため、国や地方自治体は建前では禁煙を目にするが、喫煙率減少の数値目標の設定などの本格的な対策には取り組もうとしない。ガン対策推進基本計画の原案は当初、「喫煙率半減」を目標事項に含めていたが、JTが柳沢伯夫厚生労働相(当時)に抗議文を送り猛反発。結局、削除されている(朝日新聞、2007年5月27日)。

抜粋ここまで