遺伝するもの しないもの

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 2014年6月26日 @ 16:45

 

現代サイトより

 

遺伝する才能、しない才能、微妙なもの

第1部 一覧表でまるわかり
遺伝する才能、しない才能、微妙なもの

「長生きする人、しない人」「頭のいい人、悪い人」
「足の速い人、遅い人」「意地悪な人、優しい人」ほか

ここまで遺伝するとは! ダメな親からはダメな子が生まれる?

この世に生まれるということは、一種の賭けだ。
容姿や頭脳、病気に才能……いまさら、どうにもできない? でもやっぱり気になる。
最新研究と知られざるエピソード、総力取材で100の疑問に答えよう。

人間の体を形作る、約60兆個の細胞。その一つ一つの中心に、
小さく折り畳まれ収まっているのが、われわれの「設計図」ともいうべき遺伝子だ。

「遺伝は、人間のあらゆる部分に関わっています。もちろん環境次第で
その現れ方には個人差が生じますが、体の特徴や病気だけでなく、
心の様々な働きも、遺伝によって左右されるのです」

こう語るのは、慶應義塾大学文学部教授で、遺伝と環境の関係を専門とする
安藤寿康氏である。近年、安藤氏の言葉を裏付けるような、
驚くべき研究成果が相次いで発表されている。

2010年に米国ニューヨーク州立大学で行われた研究では、
ある特定の型の遺伝子を持つ人に、不倫、そして「一夜限りの恋」の経験が多い
という結果が出た。実は、この遺伝子は、興奮や快感をもたらす脳内物質
「ドーパミン」に関係するもの。遺伝子のせいで、
思わず「不倫の快感」を求めてしまう-そんな人も世の中には確かに存在するというのだ。

「『体は遺伝だが、心は遺伝ではない』と考えたがる人は少なくありません。
しかし、心も脳の働きの表れである以上、顔つきが親に似るように、
親からの遺伝によって影響を受けるのは当然なのです。

親子

たとえば、知的能力も遺伝の影響が大きい。
脳の中で知能に最も関係が深い前頭葉の表面積や厚さは、約80%は遺伝の影響を受けます。
環境に大きく左右される学童期の成績でさえ、
遺伝の影響がおよそ50%と最大の要因になっている。
どんな子でも勉強さえすれば東大に行けるかというと、
残念ながらそう甘くはないということです。

IQ、つまり分野を問わず頭を使うことの得意・不得意も、
およそ60%前後が遺伝の影響を受けると考えられています。
しかも、年齢を重ねるほど遺伝の影響は大きくなっていきます」

幼い頃は神童と呼ばれた人が、大人になるとすっかり
普通の人になってしまった、という話は珍しくない。
歳を重ねるにつれ、人は親から受け継いだ運命に沿って
生きるようになる、ということなのだろう。 

一覧表
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