Monthly Archives: 5月 2014

忌野清志郎さんが逝ってから5年

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5月2日はキヨシローさんの命日でした。

 

 

(ブログ「晴天とら日和」さんより転載)

 

キヨシローさんのことば

 

地震のあとには戦争がやってくる。
軍隊を持ちたい政治家がTVででかい事を言い始めてる。
国民を馬鹿にして戦争に駆り立てる。
自分は安全なところで偉そうにしているだけ。
阪神大震災から5年。
俺は大阪の水浸しになった部屋で目が覚めた。
TVをつけると5ヶ所程から火の手がのぼっていた。
(これはすぐに消えるだろう)と思ってまた眠った。
6時間後に目が覚めると神戸の街は火の海と化していた。

この国は何をやってるんだ。
復興資金は大手ゼネコンに流れ、神戸の土建屋は自己破産を申請する。
これが日本だ。私の国だ。

とっくの昔に死んだ有名だった映画スターの兄です

と言って返り咲いた政治家。
弟はドラムを叩くシーンで、僕はロックンロールじゃありません

と自白している。
政治家は反米主義に拍車がかかり、もう後戻りできゃしない。
そのうちリズム&ブルースもロックも禁止されるだろう。
政治家はみんな防衛庁が好きらしい。
人を助けるとか世界を平和にするとか言って、実は

軍隊を動かして世界を征服したい。

俺はまるで共産党員みたいだな。
普通にロックをやってきただけなんだけど。
そうだよ。
売れない音楽をずっとやってきたんだ。
何を学ぼうと思ったわけじゃない。
好きな音楽をやってるだけだ。
それを何かに利用しようなんて思わない。
せこい奴らとは違う。
民衆をだまして、民衆を利用して、いったい何になりたいんだ。
予算はどーなってるんだ。
予算をどう使うかっていうのは、いったい誰が決めてるんだ。
10万円のために人を殺すやつもいれば、
10兆円とか100兆円とかを動かしている奴もいるんだ。
いったいこの国は何なんだ。
俺が生まれ育ったこの国のことだよ。

どーだろう、・・・
この国の憲法第9条は、まるでジョン・レノンの

考え方みたいじゃないか?
戦争を放棄して世界の平和のためにがんばるって言ってるんだぜ。
俺たちはジョン・レノンみたいじゃないか。
戦争はやめよう。
平和に生きよう。
そして、みんな平等に暮らそう。
きっと幸せになれるよ。

 

一生安泰なんて どこにもない

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私たちは誰でも、すっと足元が崩れて社会から転がり堕ちていく

可能性がある。あなたがどんなに真面目で、楽観的で、向学心に

溢れていても、問題は去らない。

自分の手に負えないところで物事が暗転するからだ。

「このままでは立ちゆかなくなる」と分かっていながら、問題を

避けることができない。蟻地獄のように悪い方向に引きずられてしまう。

誰でも、堕ちたいと思って堕ちるわけではない。

堕ちると分かっていても逃れられないのである。

勤めている会社の業績が猛烈に悪化して、一生安泰だと思った

人生がぐらぐらと崩れていくかもしれない。

たとえば、10年前、ソニーに入社した社員は一流企業に入社して

誇らしい気分であったはずだ。何しろ「世界のソニー」である。

まわりからも「勝ち組」だと言われて、さぞかし誇らしい

気持ちでいたことだろう。

しかし、ソニーは競争力を失い、2014年3月期の決算でも、1300億円の

赤字を計上して崩壊寸前となっている。

そこに就職すれば人生の終わりまで安泰?

ソニーは2012年に1万人もの社員をリストラしている。

しかし、それでも業績悪化を食い止めることができず、

不採算事業の切り捨て、不動産の売却を繰り返して

会社の規模を縮小させている。

それでも立ち直れないのだから深刻だ。2014年3月期は1300億円の

赤字を垂れ流しているのだから、またもやリストラが行われるのは

社員でなくても分かる。

ソニーだけではなく、シャープやルネサスやパナソニックやNEC

と言った一部上場の家電企業の多くは、数万人規模のリストラを行った。

これからも行われていくだろう。

これらの企業は、すべて日本を代表する一流企業だったわけで、そこに

就職すれば人生の終わりまで安泰だと思われていた企業でもある。

それが、社会情勢の変化によって競争から脱落し、やっていけない会社

になってしまった。

これは、経営者に問題があったのであって、社員に問題が

あったわけではない。

つまり、社員の努力以外のところで世の中が暗転し、巻き込まれ、

「このままでは立ちゆかなくなる」と分かっていながら、

巻き込まれてしまうのだ。

今、ソニーの社員は不満と憤怒と不安に満ち溢れていて、インターネット

でも明らかにソニーの社員と分かる人間が、経営者を

痛烈になじっていたりしている。

大企業から中小企業まで、すべての企業が一瞬にして

「凋落」してしまうのが現代社会の特徴である。誰しもが、一瞬にして

叩き落とされるような危険な世界で私たちは生きている。